学生たちの体験記
ロサンゼルス郊外トーランス市アンザ小学校
大学2年生
高橋亜実 (たかはし あみ)さん <参加期間:2週間>
◆参加したきっかけは?
プログラム説明会に参加した際に、これまでに参加した体験者の方々の写真をスライドで見ました。とても楽しそうで魅力的な写真だったし、体験者の方々の「世界が変わった」「とても楽しかった」という声を聞いて、とても興味をもちました。
◆参加を決めてから不安や期待はありましたか?
最初は期待の方が高かったと思います。初めての海外でアメリカに行けることが嬉しかったので。けれど、時間が経つにつれて不安でいっぱいになりました。行くことの意味や目的は何だろうか?興味本位で決断してしまって心の準備はできているのだろうか?自問自答する日々が続き、「何かしなければいけない」と思い、ホストファミリーと話す時に使えるフレーズや、小学校研修で使える言葉などを調べてノートに書き取っていきました。しかし、19日間という自分にとっては長い期間のホームステイは大丈夫だろうか?など、出発の直前まで不安がいっぱいで、到着するまで小学校で研修をするという実感がわかなかったのが本音です。
◆到着後はどうでしたか?
ホストファミリーがとても優しい方々だったので、まず安心しました。学校研修では、思っていたよりも年齢の高い小学校4年生のクラスの担当になったので、びっくりしました。思っていた以上に先生や子供たちの英語が早くて、とにかくジェスチャーで表現したり、聞きなおしたりして必死で頑張りました。
◆1日のスケジュールを教えてください。
6:00~7:00AM 起床・身支度・朝食・ランチの準備など
7:45AM頃 出発
8:15AM 学校到着・子供たちと遊ぶ
8:20AM ホームルームスタート
8:40AM 授業スタート
10:00~10:15AM 休み時間(外で大なわとびやおにごっこをして遊ぶ)
10:15AM 授業スタート
11:30AM ランチ(子供たちと食べる)
昼食後30分 休み時間(外で遊ぶ)
12:30PM 授業スタート
2:00~2:15PM 休み時間
2:15PM 授業スタート
3:00PM 終了
学校が終わった後は、ホストファミリーに借りた自転車でビーチまで行ったり、モールで買い物をしたり、図書館に行ったりして過ごしました。
◆ホームステイはいかがでしたか?
日本で牧場体験ホームステイの経験があったのでホームステイは今回2回目でした。到着して次の日の朝起きてみると、朝食が用意されてなくてびっくり。前の晩に「ここから何でも取って食べてよい」と言われたのを思い出して自分で取り出して食べました。後から聞いたら、ホストマザーがうっかり忘れてしまったようで、それ以降は全く問題なかったです(笑)とても優しい方々で、日曜日には一緒に教会に行ったり、日本語の話せるホストマザーだったので日本人の友人の方々と日本食を食べにいけたこともとても嬉しかったです。一緒に買い物にも行くことができました。
◆週末の過ごし方は?
最初の土曜日はディズニーランドに行きました。一緒にツアーに参加した他校の方と仲良くなったので、翌週末に電話をして一緒にロングビーチへ行きました。初めてのバスだったので緊張しましたが、無事に行くことができました。ロングビーチへの行き方はホストファミリーの方や、自分の担当クラスの日本人の生徒のお母様が教えてくださいました。このお母様は学校の帰りにご自宅へ招待してくれて、いろいろと励ましてくださった方です。このような出会いも本当に嬉しい思い出です。
◆プログラムを通して自分が変わったと思うことはありますか?
子供たちを見ながら、とにかくいろんな事を考えました。懐かしい思いもあったし、子供たちが目をキラキラさせながら一生懸命頑張っている姿に励まされる自分がいました。ホームステイでも自立した生活をしなければいけないし、ちょっとずつ自分自身が変わった気がします。何のためにこのプログラムに参加しているのだろう、と考えるうちに自分自身を見つめ、自分が恵まれた環境に置かれていることを再確認できました。だからこそ、自分に出来ることを一生懸命やろう!子供たちの為に何かしたい!と思うようになりました。最初の1週間が過ぎた頃に、落ちこんで日本に帰りたいと思う時がありましたが、悩んでも仕方ない。前を向いて頑張ろう。日本のことをもっと伝えよう、と思って頑張りました。
◆新しい発見はありましたか?
まず、クラスの中に様々な人種の子供たちがいることにびっくりしました。人種が異なっても皆英語を話していること。当たり前のことかもしれませんが、その光景を目の当たりにしてびっくりしました。学校の雰囲気もとても「自由」だと思いました。子供たちのリュックサックもバラバラだし、服装も異なり、ピアスをしている女の子もいました。また、子供たちが本当に一生懸命で真面目だということにも驚きました。先生の言う事にすぐに従い取り組む子供たちを見て、とても関心しました。
◆研修中で印象に残った思い出を教えてください。
研修最後の週に、子供たちに折り紙を教えました。教える時間を頂けるかどうか先生に聞く時、とても緊張しましたが、一生懸命伝えて時間を頂くことができました。折り紙の種類を幾つか準備してきたので、子供たちに何を作りたいか選んでもらいました。皆、興奮状態でとても嬉しそうでした。折り紙で作った作品を皆大事そうに持ち帰っていく姿を見て本当に嬉しかったです。余分に持ってきた折り紙もあっという間になくなって、大人気でした。私たちのクラスでは毎週「Star Student=今週のスター」がいて、自分の番になるとクラスの前で皆の質問に答えたり、壁に自分の家族の写真などを貼ります。今週は私が「Star Student」ということで、日本から持ってきた写真を飾りました。日本の写真を興味深そうに見る子供たちを見てとても嬉しかったです。
◆最後に一言
このプログラムに参加するのを迷っている人がいるなら、是非挑戦してください。とても良い体験ができるし、自分の知らない世界を知ることができる機会だと思います。得るものがたくさんあると思うので、是非挑戦してみてください。