海外研修ライブブログ

学生のL.A.研修体験記

Walteria Elementary School・Kinder(Kinder)

Walteria Elementary School・Kinder(Kinder)

短期大学卒業
進藤 千佳(しんどう ちか)さん <参加期間:2週間>

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◆ プログラム参加までのいきさつ

大学卒業後、損保関係の会社に就職。想像していた華やかなOL生活とはうらはらに、夜9時までのサービス残業は当たり前、終電に駆け込むこともしばしばというハードな毎日。何のために働いてるんだろう。そんな疑問がいつも頭をよぎりながら仕事をこなしていた。

社会人2年目になり「どうせしんどいのなら好きな仕事でがんばりたい」と思うようになり、以前から興味のあった幼稚園の先生が浮かび上がってきた。子供と接することが好きなことはもちろんだが、少子化が進む世の中の状況にも何か貢献したいという思いもあった。調べたところ、保育士なら通信で取れたが、幼稚園の先生は短大で幼児教育課程を修了するしかない。色々悩んだ末に「もう一度やってみよう」と決心し、2年間勤めた会社を辞め、短大の幼児教育科に入学した。

18歳の同級生と机を並べての学生生活に最初はとまどったが、悶々と生活していたOL時代に比べれば、自分の目指す仕事のための学生生活は充実していた。授業と幼稚園での実習やボランティアをこなす忙しい2年間を過ごし、無事念願の幼稚園での就職先が決定。就職する直前の春休みに、アメリカでのアシスタントティーチャープログラムに参加した。

アシスタントティーチャーは大学認定のプログラムとして紹介されて知っていたが、学生のうちに留学できるのと、しかも自分が目指す幼稚園の現場に入れるというもので、とても興味をそそられた。ホームステイもできることで、違う文化に触れられ、何か自分にプラスになるのではないかという期待もあり、最後の春休みに参加することにした。英語は特別勉強していなかったため心配だったのと、アメリカは治安が悪くないか、アメリカ人も怖いのかもしれない、と不安だった。

 

◆ 1日のスケジュール

6:30 起床。身支度。
7:15 徒歩でバス停へ。
7:22 バスで学校へ。35分ほど乗り、そこから25分歩いて学校に到着。
8:30 自由遊び。外の砂場で遊んだり三輪車に乗ったりして過ごす。
9:00 教室でのワーク。アルファベットの練習に日記を書いたり、簡単な算数、先生が絵本を読んで聞かせるなど。3つのグループに分かれてワーク。
10:30 ブレイク。テラスや外の芝生でスナックやお菓子を食べて休憩。
10:45 ワークの続き。
12:00 ランチ。カフェテリアで好きなものを取って食べる。
12:30 自由遊び。
13:30 家族のお迎えの対応。
13:30~14:30 先生のお手伝いで資料のコピーやクラフトの飾りつけなど。
14:30 帰路に着く。帰り道に、歩きながら素敵な家並みや花を見つけるとカメラに収め、ブラブラと寄り道。時々モールに寄ってショッピングして帰ることも。
18:00 帰宅して食事。時々ホストマザーのお料理を手伝ったり、1日のことを色々話しながら家族で食卓を囲む。夜はホスト家族と話ししたり、日記を書いたりしてくつろぐ。
23:00 就寝

 

◆ アシスタントプログラム参加の流れ(2週間)

到着:土曜日に到着。週末はホスト家族と過ごし、生活になじみながらゆっくり体調を整える。

1週目:学校まで徒歩とバスで1時間強。8時半の始業に間に合うには、7時15分には家を出ないといけないことがわかり、ショック。早起きの生活や慣れないバス通勤に戸惑いながら何とか過ごす。先生の授業の進め方を把握しながら、徐々にアシスタント的な動きをしていった。

2週目:生活にも慣れてきたところで、帰国の時期に。慕ってくれた子供の母からロザリオのペンダントをプレゼントされ感激。名残惜しく最終日を迎えた。

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◆ ルールをしっかり伝える先生の権威が絶大

アメリカと日本の幼稚園の違いは、先生の権威が絶大というところ。

ネガティブな意味ではなくて、先生が「だめ」と言ったら絶対にだめ。ルールをはっきり伝え、それを守らないのはいけないことだと明確にしています。例えばお庭では走ってはだめ。先生が話をしている時に私語はだめ、とか。注意を受けたら「イエローカード」を渡され、ある枚数になると校長室で面談を受けるように決まっていて、見過ごさずに守らせるんです。子供たちも注意されると素直にシュンと反省して従っています。

日本の幼稚園だと、いつも子供がわーっと騒いでいて、子供が主人公という感じなんですね。注意をされても「だって●●なんだもん」と言い訳する子も多い。あまりに言うことを聞かないと、先生のほうも手を引っ張って連れて行ったりするので、子供もそれに駄々をこねて反抗したり。アメリカだと、すべて先生の発言する言葉でルールをはっきり伝え、ルールには必ず従うものだ、という一般常識をしっかり教えている感じがしました。

それと、クラスによって授業のやり方や教室の飾りつけが違うんです。先生の個性にゆだねている部分が大きいようでした。

私のクラスの先生はとても飾り付けが上手で、教室はカラフルで可愛いくて楽しくなる雰囲気がいっぱい!生徒が何か作ったら、すぐ展示されていました。こういう展示は日本の幼稚園でもしますが、日本だとすべて"手作りですべき"という慣習があり、先生方は毎日相当な分量のクラフト作りをしています。私も今、就職する前に数百個のクラフト作りを課題としてもらっているんですよ。でもアメリカの先生たちは、既製品のカラフルなものを上手に使ってうまく展示している。

またアメリカでは、掃除は専門の業者さんに委託していますが、日本だと先生が毎日すべての掃除をすることになっています。だから、日本の幼稚園の先生は毎日遅くまで働くし、体力の消耗も激しいんです。アメリカの先生のやり方を見て「既製品の飾りで十分可愛い!こっちのほうが効率的でいい!」って思いました。そのほうが授業の内容に集中できますしね。

 

◆ 小学校入学の準備として幼児教育を実践

授業内容でいうと、アメリカは小学校に入る前の準備をしている「教育的」なコンセプトが強いと感じました。日本だと自由遊びやお遊戯の時間が中心ですが、アメリカでの授業では、国語や算数の導入的なものがきちんと組み込まれていました。自由遊びも朝と午後にありますが、それ以外では読み書きの授業と簡単な計算のワークが毎日あります。例えば日記を書かせる授業では「今日は、3月7日。3月のスペルは何でしたか?M-a-r-c-hですね?覚えてますか?」とゆっくり丁寧に伝えます。絵本の読書にもしっかり時間を取っていて、子供たちも先生の読む本を興味深く集中して聞いていました。言葉の教育を大事にしているように思いました。

グループワークでは、20人の子供が3つのグループに分かれてその日の課題を進めていくんですが、その際に子供のお母さんがボランティアに来てました。朝夕の送り迎えの時も先生と会話する姿をよく見かけますし、保護者が先生の授業に協力的な感じでした。日本はどちらかというと保護者が幼稚園側に対して手厳しい見方をしていることも多いので、その辺も随分違いますね。

これから実際に日本の幼稚園の現場で働きますが、今回発見したアメリカのやり方のよさは、いつか少しずつ取り入れられたらと思います。

 

◆ 何でもプラスに考えられるようになった

今回の滞在を振り返ってみると、自分自身の変化や発見も多かったですね。

1つは「何でもプラスに考えよう」と思えるようになったこと。例えば通学の時間。私のホームステイ先から学校までは、バスで35分、そこから徒歩で 25分と、かなり遠くて交通の便も不便だったので、初日は「何てアンラッキーなんだろう」と落ち込んでいました。でも、通学に慣れてくると、バスの中の人とも色々会話が弾んだり、歩いていく途中の町並みを見て楽しんだり。お天気もよくて気持ちよかったので、毎日デジカメでアメリカのきれいな庭やお花を何枚も撮影しました。通学が近いとこんな寄り道や色々な発見もなかったし、英語を使う機会ももっと少なかっただろうと思って、今はホントによかったと思っています。

また、私のホストファミリーはフィリピン系の家族なので、最初は「アメリカに来たのに西洋の雰囲気とは違う・・・」と少しがっかりしました。でも、ホストマザーの料理は美味しくて、毎日の食事ではご飯が出てくる!一緒に来た友人のホストはアメリカ人家庭なので、まずご飯は出てこないと聞くと、「私はラッキーだ!」って思います。家族の英語もほとんどネイティブと同じように上手だし、下の娘さんは中学生で日本のアニメファンなので、お互いに色んな情報交換もできました。

いつも「最悪だ・・・」と、ついついネガティブに思いがちな性格だったのですが、何事も「それがあったからよかったんだ」と思えるようになりました。

また、以前はどちらかというと見知らぬ人と話したがらないタイプだったのですが、こちらに来て「私って意外と社交的かも?」と再発見しました。学校のプログラムだったので数人一緒に来ましたが、毎日の生活では一人。道に迷ったり、バスの降り口が分からなければ、とにかく人に聞くしかない。英語も片言でしたが何とか通じたし、意外と話してみたら知らない人とでも楽しく話しができて。かなりサバイバル精神がつきました。

今回のアシスタントティーチャープログラムは2週間だけの参加でしたが、本当に色々な経験ができたと思います。違う環境に入ってみることで色々なことが見えるし、一人でやってみることで自分も積極的に行動できるという自信がついたと思います。そして滞在中に色々な人から親切にしてもらい、アメリカ人の大らかさ、やさしさも感じることができたのも嬉しかったです。

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