
大学1年生
兼田 千佳子(かねた ちかこ)さん <参加期間:3週間>
今回が初めての海外旅行だったので、初めの一週間は本当に大変でした。早く日本に帰りたくて毎日帰国日までの日数を数えてました。それが今は帰りたくない気持ちでいっぱいです。
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◆ アシスタントティーチャープログラム参加のきっかけ
大学に入学した時から、春休みか夏休みを利用して一度は海外に行って見たいという気持ちがありました。本当は夏休みに行きたかったのですがバイトが忙しくて断念。今回の春休みは時間があったし、バイトしたお金も溜まった事で渡米する事にしました。
渡米をするならやっぱり単なる旅行ではなく、勉強を重視で行きたいという気持ちがありましたが、語学学校への留学はしたくなかったんです。偏見かもしれませんが英語が話せない人が語学学校に留学すると思ってたので、英語が出来る人とかかわりたいという気持ちから、アシスタントティーチャープログラム参加を決意しました。学校の先生になりたいとか、子供が好きだから、という理由ではなかったんです。企業インターンプログラムと悩みましたが、企業でのインターンはビジネス英語が心配だったので、アシスタントティーチャープログラムだったら、と思い申し込みました。
◆ 1日のスケジュール
7:00 起床。ホストと同じ時間に朝食を取るが用意は各自で。
8:00 ホストが貸してくれたリュックとマウンテンバイクで学校へ。マウンテンバイクは乗り慣れてないので乗りにくい!
8:40~10:00 授業
10:00~10:15 リセス。なわとび、バスケのシュート、おにごっこ、かくれんぼ、芝生で側転、砂場でのお遊びなど。おにごっこで一緒に遊ぶが5分で息がきれる。なわとびで子供が歌う"Ice cream soda, cherry on the top, who's your boyfriend I forgot A,B,C,D,E,F,G,H...."。1年生なのにボーイフレンドという言葉が出てくる歌を歌っているなんて!
10:15~12:15 授業
12:15~13:00 ランチタイム
13:00~14:00 授業PE(Physical Education・体育)やコンピュータが中心。体育授業はリセスと変わらないような内容。
14:00~14:15 リセス
14:15~14:45 授業
14:45~ 時間がありそうな時は自転車でデルアモモールまで。本屋さんで買い物、映画。
18:00 帰宅。ホスト宅の子供と遊ぶ。
18:30か19:00頃 食事。ホストと遊ぶ。
21:00 シャワー
22:00 今日英語で言いたかったけどわからなくていえなかった事を調べて、言えるように書く。
23:00 就寝
◆ 学校でのインターンは?
小学校ですが幼稚園みたいでびっくりしました。日本の教室には机と本棚、という家具しかありませんが、ここにはソファー、ロッキングチェアもありますし、昼休みにお菓子を食べたりします。
学校での教育やしつけ方法は日本と違う点が沢山ありました。小学校にはVictor Voucher(ビクター学校チケット)というものがあり、毎日の生活を通して良い事をした生徒に先生がこのチケットを渡すんです。そのチケットをもらった生徒はそれに自分の名前を書いて箱の中に入れます。毎週金曜日の朝礼で、箱の中からチケットは数枚選ばれ、それに自分の名前が書いてあれば当たりという事です。全校生徒の前でおかしや文房具などが景品として与えられます。なので、チケットが多いほど、呼ばれる確立が増えるという事なんです。例えば、宿題をやった人にチケットをあげたり、教室中が騒音の中、しずかにしている生徒がいると先生が、「この二人はちゃんと静かにしているから、チケットを二枚ずつあげましょう」と、チケットの与え方やタイミングは様々です。
その他にこのクラスの行事でMarble Party(マーブルーパーティー)というものがありました。これは教室ごとの行事なのですが、生徒がいい事をしたらマーブル(ビー球)を一つずつ入れていって、その器がいっぱいになったらゴール達成という事です。いっぱいになった暁にはマーブルパーティーが開かれました。そのパーティーの日は驚いた事に一日授業がなく、各自家からおもちゃや人形を持ってきて教室で遊んだり、先生が用意したお菓子やジュースを飲んでピーターラビットのビデオを見たりと、一日中遊んで過ごすというパーティーです。先生はそこで、「持ってきたおもちゃを貸してあげないのであればそれでいい。でも誰か一人にでも貸すような事があるのであれば、みんなに貸して上げなさい。」という指示をしていて、それも上手な教え方だなあと関心でした。
他に私が驚いた事は、社会の時間に移民についての話で、先生から生徒に「みなさんはどこで生まれましたか?」という質問がありました。アメリカ以外で生まれた生徒が手を挙げ、それに対して先生が「では、あなたは移民ね!」と言ったんです。日本社会では相手の人種などに対しては触れてはいけない風習なので、小学校でその光景を見たときはびっくりしました。アメリカならではのトピックかもしれませんね。
帰宅時も、教室を出る際にはまず一列になって、出る前に一人ずつ先生にHugをして帰るんです。Hugというのは日本にない文化で、こういうのいいなあ、と思いました。最近は生徒が私に向かって、「MS. Chikako, Hug!」とHugをして「Bye!」と帰っていくようになりました。最初はびっくりしてどうしたらいいかわからず、挙動不審になってたと思います(笑)。今は慣れてちゃんとHugを出来るようになりました。
◆ アメリカ生活体験での発見は?
コンビニの店員が「How are you doing?」とか声をかけてくるのに初めは戸惑いました。私は「この人どうして話しかけてくるの!?」と戸惑いました。ある時はバスの乗車口で財布を出して小銭を探していたところ、バスの運転手が「かわいい財布だね」と声をかけてくれて、こういうの、すごいなあ、と思いました。社交辞令ではなく、言ったことは全部本当という文化にすごさを感じました。
それに日本人はよく「すいません」と誤る癖があると思うんですが、私も何かの拍子にすぐ「I am sorry」とでてしまって、ホスト先の子供にも「Chikakoは悪くないんだから誤らなくていいんだよ!」と笑われたりしました。道で人にぶつかりそうになっても、「I am sorry」と言ってしまって、決して口から「Excuse me」とは出ませんでした(笑)。
もう一つの発見はアメリカ人は感情表現が上手だという所です。大げさと言っていいほどの表現力。例えば、学校でも、リサイクルするためにプラスティックボトルをクラスに持ってきた生徒がいれば、先生はみんなの前で「みんなこの生徒にThank youって言いましょう!」といい、まわりの生徒が声を揃えて「Thank you!」って言うんです。日本人は感情を表現しないので、その過剰表現には驚きました。
それに今回の渡米での大きな発見は、自分自身に対する発見です。私は今まで、海外が好きだと思ってたんです。洋画も大好きで大学卒業したら海外に1 年くらい遊んで暮らしてもいいと思ってました。日本では一人で行動するのが好きでしたし、英語レベルも日本では出来る方だと思ってました。それが、いざ一人でアメリカに来てみるとみんなが何を言っているか言葉を理解できないし、慣れない生活で不安な日々が続きました。当初は一人で来た事を後悔するほどでした。
今回の渡米は、自分が思った以上に日本が好きだったり、思った以上に英語が通じなかったりと、"自分が思っていた自分"が違うなあ、と気づかされた素晴らしい機会でした。この"気づき"は一人で来なきゃ気づけなかったと思いますし、今では一人で来て良かったと思ってます。次また来るときは友達と来たいですけどね(笑)。
◆ 学校での思い出
毎週金曜日クラスで1分間スピーチが行われるんですが、その時先生が私にも1分間スピーチの指示をされました。その時日本について少し話して、飼っている猫の話をしたら、先生が生徒に向かって「Chikakoは日本にいる猫が恋しいので、みんな今夜もし覚えていたら、家で猫の絵を描いて明日 Chikakoにあげてくださいね」と言ったんです。そしたら沢山の生徒がそれぞれが思う猫の絵を描いてきて、私にプレゼントしてくれたんです。これは私の一生の宝物です。
◆ インターン後の感想
最初の1週間は本当に大変でした。初めての海外旅行という事もありましたし、緊張もしてました。ホストファミリーは優しいのですがかまってくれないので初めは戸惑い、リビングルームにも行けず部屋にこもってました。それが今では生活に慣れてきて、ホスト先の3歳の子供とリビングルームでも遊べるようになりました。いつの間にかそんなに遠慮する事もなくリラックスした生活を送れるようになっていて、3週間目の今が一番楽しい時です。
それに当初はコンビニに行っても言葉がわからずコーヒーを買うのも一苦労でしたが、最近では問題なくコンビニで買い物もできるようになりました。小銭の使い方がわからなくて財布が小銭でパンパンだったのも、1年生の授業で"お金の数え方"を子供に教えながら学べて、今では小銭も使えるようになりました!(笑)
大学の先生は、英語が上達したいのならDVDでアメリカのドラマを何度も見る事が一番と言ってましたが、それだけでは外国人とのコミュニケーションの取り方をわからないままだったと思います。この3週間でそれに慣れることができましたし、最初は何を言っているかわからないと諦めていた事も、今では "わからないからもう一度言ってくれる?"とチャレンジする姿勢にもなりましたし、私自身、自分が知っている言葉の中から、どうやって相手に想いを伝えようと取り組み、実践が出来るようになり、3週間素晴らしい経験を積むことができました。
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