
専門学校卒業
高島 加奈子(たかしま かなこ)さん <参加期間:4週間>
自分から動けば何かを得られる Lighthouse出版部でインターン
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◆ プログラム参加までのいきさつ
高校卒業後、親に無理をかけたくないと大学の通信教育課程に進むことに決めた。将来は漠然とデザインに興味があったが、学部のカリキュラムは自分が学びたかったデザイン技術の勉強とは違っていた。昼間はイベントの企画運営会社でアルバイトをしながら、夜や休日は学校の課題をこなす日々。通信の課題提出は思った以上に大変だったが、一度始めたことは最後までやり遂げたいという思いで、何とか6年かけて卒業した。
広告や商品デザインの道に進みたい。実務につながるスキルを身につけるため、専門学校で勉強することにした。イベントの運営を手伝いながら、1年間みっちりOSの操作を学び、就職活動をスタート。
そんな最中に、ホームページで見かけたのがアメリカでの「インターンシップ」。イベントの仕事で海外のアーティストを招くこともあり、もっと英語でコミュニケーションできればいいなぁと思っていたので、英語の勉強はずっと続けていた。一度は海外に長く行ってみたかったが、それをするなら就職前の時期しかない、そんな気持ちで何となくネットサーフィンしていた。
プログラムの内容で目を引き付けられたのは、インターン先の1つにあった「出版会社での広告デザイン」。デザインの仕事に就きたいという思いで専門学校を卒業したが、「勉強したことが実務で役に立つんだろうか?」という不安を抱えながら就職活動をしていた。プログラムの内容を読み「海外で単なる語学留学ではなく、自分の将来の経験につながる広告の実務が学べるなら、一石二鳥かもしれない」と思った。
数十万円という旅費も大きな出費だが、1週間ほど悩んだ末、行くなら今の時期しかない、と一大決心。一人っきりでの初めての旅行、アメリカ人家庭での滞在、見知らぬ会社で実務ができるものなのか、渡米が近づくにつれ、毎日徐々に不安が募る一方だった。
◆ 1日のスケジュール
7:30 起床。身支度。
8:00 はりきって朝ごはんを食べる。
8:40 家を出る。バイクレーンを通って自転車通学
9:00 アダルトスクールで英語の授業
11:00 ブレイク
12:00 授業終了。スーパーで昼用のベーグルを購買。インターン先に向かう
12:40 インターン先出社。ベーグルを食べながら作業
17:30 終了。帰路に着く
18:30 ホストと夕食。一日のことを話しながらだんらん。
20:00 部屋で自由タイム。英語の本を読書、テレビでニュースを見る、お風呂に入る
23:00 就寝
アメリカの会社ということでかなり不安でしたが、インターン先が決まったと情報をいただき、社員が全員日本人だと知ってほっとしました。デザインするためのMacの操作やスキルについて様々なことを日本語で教えてもらえたのもよかったと思います。
今回はどうせなら長くいてみようと4週間の滞在を選びました。最初の頃は、広告の流用掲載の修正が中心でしたが、後半からはだんだん最初の構成から考えたり、色々な業種の広告を作らせてもらいました。広告制作は学校の課題でやりましたが、実際に一からやってみると、広告のターゲット、アメリカに住む日本人ならではのニーズを考慮したり、業種もレストラン、弁護士、就職、自動車、学校など様々。そういった要素を理解しながら作っていくことが難しく、毎回模索しながらやっていました。実践の広告作りの中で、レイアウトやデザインの考え方やOSの操作などについて、自分が知らなかったスキルや技術がすごく学べたと思います。また、第一線で働くデザイナーの方から聞くお話の一つ一つが、とても勉強になりました。
◆ 辛かった最初の2週間を乗り越えて
ホームステイですが、実は途中で一度ホスト宅を変わったんです。最初の家族とはあまりコミュニケーションもなく、食事も質素で別々。私があまり英語を話せなかったというのもあったと思いますが、家の中でも無視されているように感じることもありました。バスで通っていて自転車もなかったので、一度家に帰ると部屋に閉じこもって何もすることがないという毎日。職場にもまだ慣れず、最初の頃は「なんでこんな思いをしてまでアメリカに来たんだろう」って、毎晩泣いていました。
それでLCEのカウンセラーの方に相談して、ホスト宅を変えてもらいました。新しいホスト宅は、夫婦がとても仲良くしている家庭で、色々と気を配ってもらっています。子供さんが旅行中で不在なので、わいわい家族団らんという感じではありませんが、夫婦揃ってファーマーズマーケットで美味しい食材を調達して料理を楽しんだり、よく一緒に出かけたりしているのを見ると、アメリカ人の暮らしの豊かさを感じます。

アメリカに住んでいる友達から、外国人に無料で英語を教えている公立学校のAdult Schoolのことを聞いていたので、インターネットで近くの学校を調べてみました。LCEのカウンセラーの方に問い合わせてもらい、短期間でも受け入れてもらえるかもしれないという情報を入手しました。
最終週の月曜日、一人でAdult Schoolまで行き、職員室を訪ねました。「1週間だけ、どうしても授業を受けたいんです。お願いします!」勇気を振り絞って嘆願しました。先生は少し躊躇しつつも、私が「Can I join this class?」と2、3度訴えると、「18歳以上なら」ということでOKをいただきました。そのまま教室へ行き、その日から毎朝午前中に授業を受けさせてもらえることになりました。「よかった!意外とすんなりいけた!」行く前は心臓がバクバク飛び出しそうだったのに、帰り道は自然と笑顔がこみ上げてきました。
Adult Schoolにはアジア系、ヒスパニック系の様々な人が来ていて、途中から参加したのに温かく受け入れてもらっています。もっと早く来ていたらよかったなと思いました。
◆ 辛いことも楽しいこともいい経験に
インターンシップに参加して学んだことは、「何かアクションを起こさないと何も始まらない。自分で動いてみたら何かを得られる」ということ。もともと物事を決断するのに、長いこと悩んだ末にやめておくような慎重なタイプで、今回のプログラムに参加すること自体一大決心でした。一人っきりの海外旅行も初めて、1週間以上家を離れたのも初めてだったんです。そして最初の2週間の辛い経験。ある意味、もうこれ以上何が起こっても怖くない、という気分になれたのかもしれません。
最初の頃はバスで通うのも大変でしたが、今となってはそれもおっくうにならずに乗れますし、知らない人の中に入っても何とかなる、っていう自信もつきました。自分一人しかいないから何でもできちゃうのかもしれませんね。辛かったことも楽しかったことも、とてもいい経験になったと思います。
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